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次世代アップサイクルインフラサービス「JOYCLE」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

次世代アップサイクルインフラサービス「JOYCLE」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

次世代アップサイクルインフラサービス「JOYCLE」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

小柳 裕太郎 さん

サービス概要:
ごみを運ばず、燃やさず、資源化できるインフラ「JOYCLE BOX」を開発するのはJOYCLE。液体金属以外の燃えるごみを滅菌・減容しつつ、1〜5%程度のボリュームで資源化します。

JOYCLE BOXは車で運べるほどの小型装置です。電熱ヒーターでごみを資源化するので、再生可能エネルギーを使えばカーボンフリーでのごみを資源化可能。処理プロセスそのものではなく、入ってきたごみに応じて省エネな処理プロセスを選ぶ点が強みです。

JOYCLE BOXで出た資源は例えば、エコタイルの建材やノベルティ、藻場、アートなどにアップサイクルされています。なおJOYCLE社は「JOYCLE BOARD」というSaaSも併せて提供しており、環境・経済・安全に関するデータの可視化も可能です。

Monthly Pitch編集部はココに注目:
国内では焼却炉の数が減っており、遠くまで運ばないとごみを燃やせない状況に陥っている自治体は少なくありません。ドライバーの採用も難しくなる中で、輸送費や処理コストは増加する一方です。ごみは燃やさずにすべて埋め立て処分するという自治体も出てきています。そこで登場するのがJOYCLE BOXです。

JOYCLE BOXは自治体のごみだけでなく、処理コストの高い病院の感染性廃棄物や、地方・離島といった焼却炉から遠い工場やホテルのごみなどのニーズを見込んでいます。これらの施設がJOYCLE BOXをレンタルすれば、3〜5割以上も処理コストをカットできる見込みです。可搬型の防災インフラとして、災害地にてオンサイトでごみを処理できるインフラとしての活躍可能性もあるでしょう。離島が多く、大きな焼却炉を建設できない東南アジアでも強いニーズを見込んでいます。

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