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モビリティで街をデータ化する「WithDrive」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

モビリティで街をデータ化する「WithDrive」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

モビリティで街をデータ化する「WithDrive」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

橘 健吾さん

サービス概要:日本のオフライン広告市場は5,000億円もの巨大な市場ですが、効果推定やターゲティングができないという問題も抱えています。そこでEssenが開発したのがモビリティ広告プラットフォーム「WithDrive」です。乗用車に広告を掲載したい広告主と、自分の車に広告を掲載したいドライバーをマッチングします。

ドライバーは自動車に広告ステッカーを貼って運転するだけで広告収入が得られるように。車両の正確なGPSと人流データを元にして、いつ、どこで、誰が何人見たのかを特定します。広告閲覧後の来店や購買まで追跡し、オフライン広告をウェブ広告のようにして、フルファネルでの運用を可能にしました。クライアントには自治体からナショナルクライアント、GAFAまでも名を連ね、急成長を遂げています。

Monthly Pitch編集部はココに注目:

上記の通り、モビリティを使ったオフライン広告を展開するEssenですが、その狙いは、モビリティを使った街のリアルなデータの収集です。広告と共に増加するモビリティネットワークを、都市全体を監視するセンサーネットワークへと進化させようとしています。

最初のターゲットは年間2兆円とも言われる水道管の更新市場。モビリティに赤外線カメラを搭載し、水漏れを地表のわずか0.04ケルビンの温度変化から検出します。既存の赤外線衛星を使った手法と比べると精度は40倍でデータ取得コストは1/1,000で済みそうです。

Essen代表の橘さんは、東京大学大学院で赤外線天文学を専攻する博士課程に在学中。宇宙データを解析するビッグデータと赤外線の専門技術を活かして、地上の広告とインフラに応用しました。今後は広告事業の収益性を活かしながらインフラ事業も狙い、モビリティが走れば走るほど街がデータ化され、広告はより賢く、より安全な街になるという社会インフラへの進化を狙います。

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