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配管減肉モニタリングシステム「ULTRACK」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

配管減肉モニタリングシステム「ULTRACK」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

配管減肉モニタリングシステム「ULTRACK」/Monthly Pitch! スタートアップの扉

浦田 拓 さん

 

サービス概要:CAST社が開発するのは配管減肉モニタリングシステム「ULTRACK(ウルトラック)」です。

化学プラントでは、運転時に300度の高温になる配管が複数存在するものの、その温度を計測できるセンサーは存在していません。そのため配管を検査するためには一旦装置を止め、配管の温度を冷ましてから検査をする必要があり、これがダウンタイムに繋がっています。こういった状況に対応するのが、ULTRACKです。

ULTRACKは耐熱性・フレキシブル・薄型を特徴とする圧電センサーとなっています。特にユニークなのは耐熱性。製品レベルで500度、ラボレベルでは1,000度まで耐えられています。

また製造業には予知保全も必要ですが、それに対応したセンサーがないためにデータが取れない、データが取得できても解析できない、費用対効果が説明できないといった課題も生じています。この点CASTは、ULTRACKをサブスクで提供し、予知保全を行いやすいように工夫しました。取得されたデータはグラフなどにしてレポートとして提供。複数のデータを組み合わせることで、配管内部の状況を予測できるようにもしました。ULTRACKを軸に、製造業の現場課題である「高温センシング」の課題を解決します。

Monthly Pitch編集部はココに注目:

CASTは「あらゆる場所にセンサーを」をミッションに掲げる、熊本大学発のスタートアップ。

製造業にはダウンタイム(工場の生産ラインの停止)の発生がつきものです。世界では年間210兆円のコストがダウンタイムにより発生しており、その原因の8割は機器の不具合や故障、トラブルだと言われています。

この課題を解決するのがULTRACKです。検知したデータはネットワーク上に格納され、いつでもどこでも確認可能。常時かつ遠隔でモニタリングでき、工場内の負担軽減および事故防止や設備寿命の伸長に貢献します。

CASTはULTRACKの市場を、国内で150億円、世界では3,000億円と試算。東南アジアをはじめ、既に海外への営業も開始しました。国内では製造元や検査会社、代理店と商品展開を進めていますが、今後は損保会社や配管メーカー、リース会社との連携も模索しています。

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