グローバル人材育成の新潮流、留学奨学金マッチング「スカラーシップパートナーズ」の挑戦/Monthly Pitch! スタートアップの扉
平良美奈子さん
サービス概要:留学特化の奨学金マッチングプラットフォーム「スカラーシップパートナーズ」を運営するのはRyuLog。日本のグローバルリーダーを育成し、留学奨学金による金銭的支援から真のカルチャーマッチ採用を実現します。
「トビタテ!留学JAPAN」や「孫正義育英財団」など、世に奨学金は様々ありますが、これらはすべて独立したもので、学生はそれぞれの奨学金について情報収集や選考などをしなければなりません。そこでRyuLogは、企業が設立した奨学金に、学生が共通プロフィールから複数応募できる仕組みを構築しました。企業は応募してきた学生を選考し、採用を決定。学生はその資金を留学費用に充てます。
企業のメリットは、学生のターゲティングとブランディングができる点。起業家志望の学生を採用したければ留学先でビジネスアイデアを試す人を支援する奨学金を、女子採用比率を高めたい企業は工学系専攻の女子大生を応援する奨学金を、新興国で事業を展開している企業は東南アジアでボランティア活動をしている学生をサポートする奨学金を作ることで、企業はターゲティングやブランディングを実現します。
Monthly Pitch編集部はココに注目:文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金を使ってシンガポールに留学した経験をもつRyuLogの平良さん。帰国後は1,000人規模の海外留学イベントを開催し、留学生の留学前サポートや留学後のファーストキャリア支援をしてきました。その中で「日本からの留学生を増やすためには、留学資金を持続性と拡大性のある財源から捻出する必要がある」と感じ、それがスカラーシップパートナーズの開発に繋がったそうです。
スカラーシップパートナーズはこれまで国内外の学生ネットワークのリードの獲得を進めており、今では東京大学やUCバークレー、ロンドン大学など世界トップ大学の学生が登録をしています。一方、日本全体では貸与型・給付型の奨学金を設立する流れが加速。2021年の制度開始から貸与型奨学金の代理返済する企業は2,000社を突破し、岸田政権はコロナ前に約12万人いた海外留学学生を2033年までに50万人まで増やす施策を打ち出しています。東南アジアの20代就活市場をみても、その規模は約134兆円と巨大な市場。RyuLogはこのマーケットに挑んでいきます。