2023.03.10 Monthly Pitch

オンラインでもリアルでもトレーニングできる、少人数型パーソナライズジム「FLATTE」

ファノーヴァ 代表取締役 舟久保匡佑

サービス概要:ファノーバが運営するのは、OMO型セミパーソナルジム「FLATTE」。1回400円から使える、店舗・オンラインで受け放題のセミパーソナルジムです。FLATTEは1回45分という短時間、1対少人数で、サウンドフィットネスなどのプログラムを提供。スマホ完結によるオペレーションを推進することで、フィットネス体験以外の全てをオンラインで完結できるようにしました。店舗はシャワーレスやマシンレスで、フィットネスそのものに集中。それによりコストの圧倒的な削減を実現しました。2023年2月現在、東京の駒沢大学と豪徳寺で店舗を展開しています。

Monthly Pitch編集部はココに注目:国内のフィットネス人口はたった約3%と言われています。残りの97%の方々が、無理のないペースで、まるでふらっと近所のカフェに行くように、プロと一緒に楽しくフィットネスを習慣にするジムがFLATTEだと代表の舟久保さんは語ります。なお、FLATTEのメイン顧客は20〜40代の女性です。

店舗運営に際しても、スマホによるオペレーションを徹底したり、住宅地への出店を通じて、収益性を高めました。今後はコミュニティ構築やフィットネス物販などにも注力し、4.5兆円という市場でOMO経済圏を構築を目指します。

詳細:ファノーヴァは、外資系の見本市プロデュース会社出身の舟久保匡佑氏により2019年創業。当初、日本の優れた美容室をインバウンド客にマッチングする事業「Bordeless Beauty」を立ち上げるも、コロナ禍のインバウンド客減少によりピボットを余儀なくされた。そんな中で2021年6月、新たにコアビジネスに据えることを明らかにしたのが OMO 型セミパーソナルジム「FLATTE」だ。

グループエクササイズの世界大手Les MillsのCEO Jean-Michel Fournier氏は、一度はコロナ禍でオンライン単体にシフトしたサービスを、オフラインに戻すだけでなくオンラインとのハイブリッドにすることの有効性について、早い時期から言及していた。また、スポーツアパレル大手 Lululemon は昨年9月、オフラインとオンラインのハイブリッドのフィットネス事業に参入している

一方で、FLATTE のアイデアは、中国でZ世代の間で絶大な人気を誇る新型フィットネススタジオ「SUPERMONKEY(超級猩猩)」に着想を得ているようだ。このスタートアップは2014年の創業から8年余りで中国全土に200店舗以上を展開、2021年のシリーズEラウンドを経て、すでにユニコーンクラブ入りしたと見られる。

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