2024.03.22 Monthly Pitch

診療内容に応じ時間を柔軟に設定、動物病院のための予約受付SaaS「Wonder」

村田卓也さん

サービス概要:Bomoが開発するのは動物病院の受付SaaS「Wonder」。予約・受付管理の面から動物病院のDXを狙います。

動物病院が扱う動物には様々な種類がいて、それぞれに応じた診療や処方、トリミングといったサービスを提供しています。ですが、動物ごとに診療に必要な時間が変わってくるため、従来の予約システムでの管理は難しいのが現状です。また予約は電話で受け付け、その管理は紙でしていたりと、DXが進んでいるとは言えません。こういった現状を改善しようとするのがWonderです。

Wonderの特徴はそのシンプルで操作性の高いインターフェース。どんな診療内容でも柔軟な管理が可能となっています。患者が予約するためには、まずWonderが用意したLINEにアクセスし、メニューを選択して主訴をテキストで入力。この際、画像添付も可能です。次に、先生の空いている時間を確認し、予約を確定。病院にとって最も重要なメニューはカスタマイズ可能な仕様となっています。所要時間や予約受付期間もメニューごとに調整できるようになっていて、先生のシフトも簡単に作成可能です。

Monthly Pitch編集部はココに注目:人間の場合、怪我の治療にはクリニックに、薬をもらうためには薬局に、髪を切るために美容室を訪れます。一方で動物の場合、それらすべてが行われるのは動物病院です。必然的に業務は複雑化し、これがデジタル化の遅れを招いています。実際、予約は電話で受け付けて手書きカレンダーで管理され、在庫管理はホワイトボードで殴り書き、FAXで各種注文がされているケースは珍しくなく、カルテや会計システムも決して利便性がいいとは言えないそうです。頻繁にかかってくる電話には時間をとられ、診察中は出られないことも少なくありません。業務の不効率は長い待ち時間に繋がり、病院によっては2〜3時間待つこともあります。これらの原因の一つは、上記に述べた予約や受付管理。ここから動物病院の課題を解決するのがWonderです。

Wonderは既に全国の動物病院に導入を進めており、サービス提供開始から現在まで解約はなんとゼロ。顧客からは、電話対応や待ち時間の減少、シンプルで使いやすいインターフェース、業界業務が反映されている点などが評価されています。今後は患者データを活かしたミドルウェアを構築し、予約、受付周辺以外の動物病院業務の課題も解決していく考えです。

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